昔から肌が弱く、思春期の頃のニキビケアに母が使っていたクロロフィルの化粧品を使用したのが初めての出会いでした。印象としては「緑色」だということ。そしてお手入れの手順が細かく指定されており、「お手入れって大変」というイメージでした。その後10代後半にメイクを覚え、だんだんと流行りの化粧品を覚えクロロフィルから遠ざかっていましたが、三十路手前になった今、生活環境の変化やストレスが重なり、肌荒れを起こす回数が増えてきました。
もちろん化粧品も肌への刺激が少ないものを選び、洗顔も丁寧に行い、市販の塗り薬なども試しましたが、繰り返される肌荒れにストレスを感じるという悪循環に陥っていました。そんな時、ふと思い出したのがクロロフィルの存在です。母が使っていたなあ、10代のころ使っていたなあと思い起こすと、その日のうちに近所の教室を探して美顔教室への入会を決意しました。正直、藁をもすがる思いだったと思います。
懐かしい緑の化粧水の瓶、ガーゼやパスター、どれも懐かしく、変わらず私を迎えてくれました。先生に一から手順を教わり、ひたすら練習する中で、肌への思いやりと優しさ、そして根気強くケアを続けることが大切なのだと感じました。面倒くさいと思っていた手順のひとつひとつも、肌にとってはとても大事なことで、守り続けることで得られる未来があるのだと実感しました。母にまたクロロフィルを使い始めたと報告したら、「やっぱりそこに帰るのよねぇ」と言われたことが、なんだか少し照れくさかったです。
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